セブ島留学で英語が訛るのでは??

セブ留学で誰もがまず気になるのは、

「英語が訛るのでは?」

という点ですね。

しかしそもそも、「訛り」ってなんでしょうか? 英語ネイティブにも訛りがあるというのはご存知でしたか?

セブ留学に来て、ネイティブの授業を受けたいと希望される学生さんは少なからずおられます。でも、一口にネイティブといってもいろんなネイティブがいることをご存知でしょうか?

私はセブ島で出会ったカナダ人のあるおじさんに、英語学校で働いてみたいと相談されました。

そのおじさんはカナダ訛りが強くて(カナダ訛りというのもあるんです!)、アメリカンイングリッシュを主に習って来た日本人としては、聞き取りづら かったです。と同時に、「このおじさんに英語を習ったら…訛るよね」と思い学校を紹介することは控えました。(カナダ訛りというのは、アメリカでよく ジョークにもされますが「about」をアバウトといわずに、アブートと言ったりします。)

学校側は、ネイティブがいるというだけで売りになりますから、安い賃金でも働いてくれようとするネイティブを見 つけたら「ネイティブ講師」として採用しています。しかし実際は訛りのきついオーストラリア人であったりカナダ人であったりで、ただただ金髪で目が青いか ら「正確な英語の発音をする」というわけではないのです。

しかも、「正確な発音」というのも何を基準にするかで異なります。ブリティッシュかアメリカンかでも違います。そして、セブの語学学校では多くの先生がブリティッシュとアメリカンの発音の違いまでも把握している方が実に多いのです。

フィリピンでは幼稚園から英語で勉強をします。小学生も大学生も授業は英語で行われます。難しい幾何の授業や医療関係の学術書もすべて英語で勉強しているのです。

映画館にいけばアメリカ映画は字幕なしで上映されていますし、テレビも吹き替え・字幕なしでフィリピン人は見ています。

こうしたフィリピン人の高い英語力に目をつけたアメリカやイギリスなど英語圏の企業は、いまフィリピンにどんどんコールセンターを移動させています。コールセンターというのは、日本でもお馴染みの電機メーカーだとか、通販会社だとかの電話受付センターのことです。

コールセンターで働くフィリピン人は、ネイティブからの質問やクレームに英語で普通に対応しているのです。

いまやフィリピンの英語コールセンター数はインドを抜いて世界ナンバー1です。

学校の先生の採用時も、学校は応募者の発音をチェックします。当然訛りのない先生を採用します。正確な英語を話すネイティブが面接を担当する学校もあります。授業も、TOEIC対策などでは当然正確な発音のネイティブが吹き込んだCDを使用します。

このように、セブ島の英語学校で学ぶことで、訛ってしまうというのはほぼありえないことなのです。

ただし、たとえば小学校に行っていないフィリピン人が英語を話すと、フィリピン訛りになります。街に出ればたしかに、訛った英語を使うフィリピン人は少なくはないので、そちらに影響を受けてしまう可能性はあります。

また、もっとも訛りに関して気を付けないといけないのは、一緒に勉強している学生さんだと思います。お互い正確でない発音で話すため、互いに影響しあって新しい英語の発音が生まれてしまうなんてこともありますね。