マンツーマン授業の落とし穴

マンツーマン授業には、落とし穴が一つあります。

フィリピン・セブ留学のマンツーマン授業の最大の利点は学生さんがスピーキングを行う時間が、グループ授業より圧倒的に長いことです。しかしそこに、落とし穴も実は存在しています。

マンツーマン授業は1対1、小さな小部屋でドアも閉じ、ガラス窓があるとはいえ、基本的に外に音がもれない密室です。一体、そこで何が行われているのでしょうか?

だんだん先生にもなれてきて、ある程度の日常会話がスムーズにできてくるようになると、英語を話すことが楽しくなってくる時期が来ます。そして、先生と学生さんの間にも「親密度」が増していきます。するとどうなるのでしょうか?

マンツーマンレッスンはどこの学校でも最初は、挨拶や「お昼は何食べた?」とか「週末は何してた?」といった「フリートーク」から始まります。いわゆる、「雑談」です。落語でいうとマクラです。

いきなりレッスンを開始するよりは、始めの地ならし、ウォーミングアップがあるほうが、本題に入りやすいのです。なんでもないようで実はとても重要なものです。

ただ、先生と仲良くなり、会話がスムーズになるとこのフリートークを延々としてしまうことがあります。楽しいので瞬く間に時間も過ぎていき、気がついたら、もう15分過ぎてたとか、授業時間全てがフリートークで終わってしまうようなことさえあります。

たしかに、フリートークで自分の考えやフィリピンのことやお互いの友人や家族のことなどを、先生と話し合えるのは非常に有意義なものです。

ただそれが、あまりに多くなりすぎると問題なのです。

フリートークでは、会話をどんどん前に進めたくなりますから、学生さんは自分の知っている単語や、言い回しだけを駆使して先生と会話をするので、スムーズに進みます。

すると何が起こるでしょうか?

だんだん現在の自分の英語力だけでも「話せているような気分」になってしまうのです。

新しい単語を覚えるといったことや、より高度な文法を使っていくという、「学び」の部分がおろそかになってしまうのです。
もちろん、気の利いた先生はフリートークでも生徒さんが間違った英語を使ったらその場で直してくれようとするのですが、それよりも会話の全体の流れを大切にしがちのため、いちいち訂正することもしなくなりがちです。
ただ先生も、フリートークは一番楽なので学生さんがそれでいいなら、とくに「勉強しようよ」とは言ってくれません。
なので適度にフリートークをはさみながらも、マンツーマン授業は学生さんご自身が主体的に進めて行かれることをおすすめします。