セブ島! 南の島! ってことで、まずイメージするのはビーチリゾートかもしれません。 実際、リゾートタイプをうたった学校もけっこうあります。やっぱり語学留学するならリゾートタイプがいいのでしょうか?
でもちょっと待ってください。 あなたがイメージしている「リゾート」と、「リゾートタイプの学校」の間には、大きな隔たりが、たぶんあります。 これまで私が英語学校をまわって、滞在中の日本人学生さんに話を聞くと、「来る前は海の近くでいいと思っていたけど、都市部の学校の方にすればよかったです」と言う方はけっこう多かったです。
私も昔は、「社会人の方やシニアの方など、お金に余裕がある方は、施設の豪華なリゾートタイプの学校がいいのでは?」と思っていたのですが、いろいろな学生さんの感想を聞いてきて、いまは違う認識を持つようになりました。
なぜだと思いますか?
まず、セブ=ビーチリゾートというようなイメージしかない方は、「学校のすぐ外は海」というようなイメージを持っている方が多いかもしれません。 これは海やビーチリゾートの写真を全面に押し出してホームページやパンフレットを作っている業者さんが多いからかもしれません。
しかし、いまのところビーチリゾートの学校はほとんどありません。プライベートビーチを持つ学校はないのです。 海の近くにある学校ならあります。部屋の窓から水平線が見られる学校ならいくつかありますが……。
というわけで、リゾートタイプといっても、ビーチリゾートではありません、という点に注意してください。 (なお、リゾートタイプの定義も業者さんによって違います。敷地内にプールがあるだけでリゾートタイプと呼んでいる業者さんもあるようです)
また、リゾートタイプの学校は、やっぱり写真のイメージで好感を持たれやすいです。 プロのカメラマンが撮った素晴らしい宣伝用写真のイメージのまま来ると、実際に来てから「期待していたのと違った……」とガッカリすることになるので、写真や業者さんのセールストークだけで判断しないようにしてくださいね。
さて、せっかく長く滞在するので、環境はいい方がいいに決まっていますね。 (ビーチはないにしても)リゾートタイプの学校は、いい環境なのでしょうか?
いい環境の場合もありますが、必ずしも生活に快適な環境とは限りません。 リゾートタイプといってもいろいろですが、多くは都市部から離れた郊外にあります。 ということは、ショッピングモールへ買い物に行ったり、レストランへ食事に行ったりするのに、タクシーに乗って行かなければならないのです。
タクシーを電話で呼んでもらわらないっとタクシーが来ないようなところもあります。 毎回タクシーを呼んで、10〜30分待って、さらに片道30分〜1時間もかけてショッピングモールや飲食店に行くというのは、時間にもかなり面倒に感じるようになります。 タクシー代が安いフィリピンとはいえ、往復でレストランの食事代と同じぐらいのお金をタクシーに払うのはもったいなく感じてきます。
海に近いといっても、毎日わざわざ海に泳ぎに行く人はまずいません。 海に行くのは土日で十分、という人がほとんどです。 実際は海に行くより、買い物・外食・お酒を飲みに行ったりすることの方が多いので、「海に近い」というメリットだと思った点は、「都市部から遠い」というデメリットにすぐに感じるようになるのです。
そんなわけで、長期のセブ島とフィリピン留学になればなるほど、郊外のリゾートタイプの学校は生活に不便に感じることも多くなります。 (平日外出禁止のスパルタ学校は、平日よるに出歩くことがないので、立地条件はあまり関係ありませんが)
平日夕方以降に頻繁に外出したい方、特に英語の勉強が第一の目的ではなく海外ロングステイという目的が大きいシニアの方や、夜遊びをたくさんしたいと思っている方は、買い物にはそれほど頻繁には行かないかもしれませんが、日本食レストラン・バー・夜のお店などに平日夜に行くことが多くなります。
学校の食事がそれほどおいしくないという理由もありますが、タクシー代も近距離なら100円ぐらいですし、外食も日本に比べると安いので、気軽に外食にでかけることができるのです。
私の経験上、特に年齢が上の方になるほど「学校の食事が口に合わない」と、日本食レストランに通うようになる方の割合が多くなります。 都市部から離れた学校にすると、こうしたお店に通うのも一苦労だしタクシー代の無駄になってきます。
昼間はしっかり勉強して、夜はお酒を飲んでエンジョイしたい、というような社会人の方は、都市部の学校の方が快適に感じると思います。 せっかくの格安留学せっかくの南の島滞在なのに、学校から出るためにお金と時間をたくさん使うのはもったいないですよね。
また、リゾートタイプの学校は、施設の方にお金をかけているので、英語教育の方にはあまりお金をかけていないという場合もあります(全部のリゾートタイプの学校がそうではありませんが、傾向として)。
その点も、英語の勉強が目的の第一の方の場合は、考慮に入れる必要があるかもしれません。 ご自分が学びたい英語によってピッタリのカリキュラムを持つ学校をいくつか候補に入れつつ、滞在時のご自分の生活スタイルにあわせて、学校の立地やタイプを選択するとよいでしょう。