セブのビーチで英語留学! …ホントにできる?

セブ島といえば、海!

ということで、セブに行けばビーチリゾートで優雅に英語が学べるんだと思いませんか?

たしかに、「フィリピン セブ留学」とネットで検索すれば、白い砂浜、優雅なリゾート風の宣伝写真が目につきます。ビーチの間近で勉強ができる! と思ってしまいますよね。

しかし。

実際は多くの学校は海の近くにありません。セブの市街地にあるんです。

それでも、やっぱり海の近くがいいって思う学生さんは、郊外の海岸沿いの学校に通われます。

ただ、この海の近くの学校を選んでしまって、後悔されている学生さんもおられます。

なぜでしょうか?

理由は2つあります。
1つ目は、「ビーチリゾート」に学校はないということ。
あの白い砂浜、突き抜ける青空のセブのイメージ通りの場所は、実はセブ市内にはありません。郊外の高級リゾートホテルのプライベートビーチか、海岸からしばらく船に乗った場所にしかないのです。

ということは、「海が間近なリゾートタイプです」と宣伝している学校のほとんどは、セブのイメージ通りのビーチが目の前に広がる楽園ではなく「海が窓から見えるなあ」程度、あるいは「あんまりきれいな海じゃないので、プールがあるよ」的なものなのです。

「リゾートタイプ」の学校はパンフレットやネットで見ると、とても美しくみえます。もう、それだけで行きたくなります。しかし気をつけて頂きたいのは、 セブの晴天の下、パチリと写真を撮るとなぜかみんな実物よりも「イイ感じ」に写ってしまうことがあります。行ってからガッカリしてしまわないよう、あまり 宣伝用写真を信じ過ぎないのはセブ留学のコツですよ。

「海の近くの学校」を選んで後悔する場合の2つ目の理由は「交通の便の悪さ」です。
「でも学校で勉強するだけなんだから、交通の便はどうでもいいでしょ」という方もおられるでしょう。そんなに学校から外に出かけることもない学生さんや、平日外出禁止のスパルタ学校に通われている場合などはおっしゃる通りです。

しかし、語学留学は「観光」ではなく「生活」です。

「生活」ということは、勉強以外になにをするでしょうか。買い物、外食、お酒を飲みに行く、生活スタイルによって人それぞれですが、特に長期の滞在になると、学校の食事にも飽きてきてしまい、「夜は外食で」と思いはじめる方もおられます。晩酌がないと物足りないって方もおられることでしょう。

そのときに、やはり「交通の便がいい」ことは助かります。学校を出てすぐ近くに落ち着くカフェがあるとか、大きいスーパーがあるといったことは生活の上では意外と重要になってきます。

海が近いことを売りにしている学校の多くは、実はセブ島にはなく、セブ島と橋でつながっている「マクタン島」にあります。

マクタン島には、シャングリラホテルをはじめ高級リゾートホテルが海岸沿いに立ち並び、それぞれがプライベートビーチを持っています。セブ島に数日滞在 する観光客のほとんどが、このマクタン島のホテルに滞在し、プライベートビーチやさらに船に乗ってアイランドホッピングを楽しみます。

移動手段もホテルやツアー会社が用意する車で行うので、マクタン島にはセブシティほどタクシーは走っていません。

最初は、海の近くの学校で「風が気持ちいい!」と思っていても、タクシーがなかなかつかまらなかったり、電話で呼び出して何十分も待たされたりすること は、徐々にストレスに感じます。時間的にもかなりのロスです。200ペソの食事に行くために、200ペソのタクシー代を毎回支払うというのも、不経済に思 えてきます。

海に近いからといって、毎日泳ぎに行こうという強者はそうそう見かけません。休日に行く程度がほとんどではないでしょうか。むしろ海に行くことよりも、 買い物や食事など「生活」に関することの方が、優先度が高くなります。すると「海に近い」ことよりも、「中心地から遠い」ことがだんだんストレスになって きます。

学校を選んでいかれるにあたっては、生活面での自分のスタイルも考慮に入れて立地条件なども決めて行かれることをおすすめします。