スパルタの授業内容からの考察

また、スパルタと通常コースの、授業内容の違いを見ていくと、1対40のような、大規模なグループレッスンや強制自習時間など時間を増やして 時間的な拘束をすることが主眼になっていて、それさえ出来ればOKとしている傾向を感じてしまいます。

私はスパルタが無意味だとはいいませんが、こうは言えるかと思います。 英語の学習においては、「インプット」だけでなく、定着するための「復習」や、「実践の時間」も 必要ではないか、と。 実践ということで言えば、せっかく学校には同級生がいて、英語が話せるようになるために学校に来ているのですから、 学校でもどんどん英語で会話していくと良いと思います。

また、それにとどまらず、外にもどんどん出ていって、実践的に英会話をやっていくのもいいのではないでしょうか。 実際見ていて、英語が伸びている留学生は、飲んだくれが多いです。 これも事実です。

どんどん街に出て、間違いや失敗を恐れず、フィリピン人やネイティブと会話していく。 このあたりのことは、別コラム「受験をやった人」でも触れていますので、そちらもご参照下さい。 座学はすでに十分行なっているわけなので、もうすこし実践やったほうがいいんじゃないか、 その観点からすると、スパルタの「外出禁止」ってその機会をわざわざ減らしていて損だよなと思います。

せっかく英語を話せる国に来ているのに、学校にこもってしまっては、もったいないと思います。 自分のキャパを越えてまでたくさん授業をしたからといって、英語力が急激に伸びるというような、過度な期待は禁物です。 それは受験勉強で、たくさん参考書を買い集めてしまう心理と、そんなに変わらないことだと思います。

英語習得は一朝一夕でできるものではないと思います。 とすれば、この英語習得という長い道のりの、ほんの数週間、数ヶ月という長くはない期間で、でできるだけ詰め込んで、 無理してキャパを越えて頑張っても、それは頑張るべき部分が間違っていることになりかねません。

ただし、単語はまだあまり覚えてきていないような英語初心者にとっては、 スパルタでは強制テストが頻繁にあるので、スパルタの方が伸びる可能性はあります。

また、学校外に出てどんどん話しかけれる環境があっても、元々の性格がわざわいしてできない人も多いです。本当は外国なのでキャラクターを変えてほしいのですが。そうもできない人の場合はスパルタも悪くないのではないでしょうか?